LPWAの特徴
LPWAとは、その名のとおり「低消費電力で広域エリアでの無線通信が可能」な通信技術の総称です。LPWAは、IoTで利用することを想定しており、低消費電力で広域での無線通信が可能であり、電池があれば電源の確保が不要となるのが大きな特徴です。
IoT(Internet of Things )は、「モノのインターネット」とも呼ばれ、パソコンやスマートフォンなどの通信機器だけでなく、世の中に存在する様々な モノ に通信機能を持たせ、インターネットに接続したり相互に通信することで、遠隔操作や状態監視、データ送受信を可能にします。「 IoT 」を別の言葉で言い換えると、「モノに付けたセンサーが取得した情報を通信回線を介して活用できるようにすること」と言えます。センサーを付けることで対象物の位置情報、周囲の環境や状態を離れた場所からパソコンやスマートフォン、タブレットなどで可視化し、データ蓄積までを容易にできるようになるのでビジネスやセキュリティだけでなく、離れた家族の看視のような身近な用途にも広く採用されています。
LPWAとは、その名のとおり「低消費電力で広域エリアでの無線通信が可能」な通信技術の総称です。LPWAは、IoTで利用することを想定しており、低消費電力で広域での無線通信が可能であり、電池があれば電源の確保が不要となるのが大きな特徴です。
容量の小さいバッテーリーで年単位稼働
データ通信速度を抑えて、消費電力が少ない
郊外や僻地
洋上でも
小容量のデータの送受信
IoTの通信は、とてもシンプルな軽いデータであることがほとんどです。 LPWA は IoT デバイスへの利用が想定されているので、データ通信速度を抑える代わりに低消費電力で長時間の稼働を実現しています。バッテリー交換などのメンテナンス間隔を広げ、電源が取れないような環境でも電池での運用が可能です。デバイス自体も小型・簡略化が容易で、価格を低く抑えながら多くのデバイスをインターネットに同時接続できます。 IoT に求められる通信のニーズと合致するのが、まさに LPWA 技術なのです。
Sigfox(シグフォックス)は、フランスの Sigfox社 (現UnaBiz社)が開発した LPWA(Low Power Wide Area )ネットワークの 1 つです。日本では京セラコミュニケーションシステム株式会社( KCCS )が電子通信事業者として、 920MHz帯の特定小電力無線を使用したサービスを展開しています。 Sigfox はグローバル・ネットワークなので、開発した IoT ソリューションは海外の多くの国でそのまま展開することができます。 Sigfox デバイスは 1 回最大 12 バイトの「メッセージ」と呼ばれるデータを送信する際、必ず 3 回のリピテーション(繰り返し送信)を、周波数を変えて行います。メッセージは 1 基地局のみではなく受信可能な基地局すべてで受信され、 1 つのデータとしてSigfox クラウド上で管理されます。さらに、超狭帯域(ウルトラナローバンド)通信は必要な受信帯域幅が狭いため、影響を受けるノイズ成分を抑えることにより、通信の安定性、耐干渉、耐障害性を高めています。
1回12バイトの極めて軽量なデータを送る超狭帯域(ウルトラナローバンド)通信