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よくあるご質問

製品全般

バッテリーと充電について

Q1.
バッテリーセーブ機能 ( BS機能 )とはどういうものですか?エコモードって?
A1.
電池で駆動するほとんどのハンディ無線機にはバッテリーセーブ機能 ( BS ) が搭載されています。見た目ではわかりませんが、回路に流れる電流を一定の早いサイクルで自動的にオンオフすることで、オフにしている時間が節電されます。10m/Sec~100m/Secの単位で瞬時にオンオフを切り替えるのが通常の動作ですが、昨今の機種では敢えてもっと長めのサイクルも選べるエコモードを搭載するものもあります。

弊社のアナログの特小無線機、アマチュア無線機、ハンディレシーバーではBSオンが初期値になっています。多くの機種でBSが動作しているときは「BS」のアイコンを表示させ、オンオフはセットモードで切り替えられるようにしています。ただしデジタル簡易無線やデジタル受信機ではBSオフが初期値です。

電池が長持ちするのは大きなメリットですが、以下のようなデメリットもあります。

●オフサイクルの時に信号を受信しても、受信回路が動かないのでオンサイクルになるまでの時間、音声が出ない「頭切れ」が起きます。エコモードはこの頭切れが通常モードより頻繁に、長い時間起きる可能性があります。但し一度信号を受信したら、その信号が消えても数秒程度はバッテリーセーブ動作に入らないので、テキパキ通信している間は頭切れは起きません。しばらく通話が無かった状態から通話を始めるときは、送信ボタンを押してから一呼吸おいて話し出すと頭切れを避けることができます。
●上記と同じ理由でオフサイクルの時にデジタル音声通信の信号を受信すると、デジタル信号の頭にあるデータが欠落して相手の無線機に認識されず、後ろの音声情報部分全体も無視されることがあります。このため、デジタル機種では工場出荷時はBSオフが初期値になっていたり、BS機能自体が搭載されていないものもあります。また、データ通信 ( アマチュア無線のパケット通信、航空無線のACARSデータ受信など ) でもデータが欠落して正しい情報交換ができないので、BS機能はオフにします。
●スキャン中や、同時通話時・受信中・スケルチオフなどで音声が出っぱなしの状態の時はBS機能は働きません。

※車載機や固定機は電池を気にする必要が無いので、通常はBS機能は搭載されません。
Q2.
付属品の充電スタンドや充電アダプターで送受信はできますか?
A2.
特定小電力無線機は、送信出力が低いため電流消費も少ないので、充電アダプター兼用で運用も可能なEDC-122のようなアクセサリーがあります。反面、アマチュア無線機、業務用無線機などハイパワー機では送信出力が大きくなるため電流消費が多く、整流されていないのでノイズなども発生します。直流安定化電源をお使いください。

*「受信機や、ハイパワー機の受信だけなら電流が少ないから、充電アダプターを利用しても良いですか?」とお尋ねを頂くことが非常に多いのですが、特に説明書に明記してある機種を除き、このような使い方はお勧めしていません。昨今のACアダプターはスイッチング方式が多く、スイッチングノイズの影響を受けやすく、特にデジタル簡易無線機は聴感上ノイズが聞こえませんが、悪影響は受けます。
また昨今はUSBタイプのアダプターに対応する機種もありますが、市販のUSBアダプターは小電流のものがあり、充電が遅くなったり、エラーが出るものもあります。

外部電源端子を使うために背面取り付け式のバッテリーを外した時は市販品の無線機ホルダーのようなもので無線機を固定しておくと放熱がよく、電池端子の保護にも有効です。

「充電スタンドを無線機スタンド代わりに使って、無線機を立てて使いたい」場合は、アダプターを抜いて、通電しない状態でお使いください。

特に説明書に明記されていない限り、充電スタンドや充電専用アダプターを運用に使って起きた不具合は、保証の対象外となりますのでご注意ください。
Q3.
充電できないのは故障ですか?
A3.
複数の無線機をお使いであれば、正常に動いている個体に動作不良の個体の電池を入れて充電する、疑わしい充電器に良い個体を乗せて充電する、電池パックを無線機から外して単体で充電する、など違う条件で試すことで電池、無線機、充電器、アダプターのどれが悪いのか不良の原因を特定できます。

外部電源端子がある機種では、付属の充電用ACアダプターやその機種用の別売充電器のACアダプターを外部電源端子に接続すれば本体の電源が入ります。これでACアダプターが故障していないかチェックできます。但し充電用アダプターを送信や長時間受信用として使うと故障の原因となるので、チェック以外の目的にはお使いにならないでください。
また、外部電源端子がある機種は、充電スタンドを使わないで外部端子から充電できることがあります。スタンドから充電できないときは外部端子から充電してみることで、スタンドの不良かどうか判断できることがあります。

機種によっては乾電池に充電させないよう、セットモードに充電を許可する、禁止する、のような項目を持っているものがあるので説明書を参照してください。
Q4.
リチウムイオン電池がふくれたように見えますが異常ですか?
A4.
リチウムイオン電池は構造上、劣化すると内部に炭化水素が発生してふくらみます。これはリチウムイオン電池の性質で、完全に防ぐことはできません。そのためバッテリーパックにする時、ある程度はふくらみも考慮した設計がされていますが使い方を誤ると膨張しやすくなります。特に長時間使わず放置(過放電)すると大変危険です。勘合が悪くなって取り外せなくなるうえ、無理に力を加えると最悪、発熱や発火の危険もあります。前項でご説明したように膨らんできた電池は寿命と割り切って、ご交換をお願いします。
Q5.
バッテリーパックの正しい充電方法は?
A5.
電池の充電は常温常湿の屋内で日光が当たらない場所、振動が無い場所が基本です。寒いと充電できず、暑い、日光が当たるなどは発熱、発火など大きな事故の原因になります。水滴がつくような湿った場所もショートなど事故や故障の原因になります。振動があると無線機と充電器の端子が接触不良(瞬断)になり、正しく充電できません。

また、自動車の12Vをシガーソケットから取りだして充電スタンドにつないで車内で充電したいとお問い合わせがありますが、おやめください。自動車のバッテリー電圧は上下します。車載機器はこの上下に耐えられるよう、入力電圧にある程度幅を持っていますが、定電圧のACアダプターで給電する充電スタンドはこのように大きな幅は持っていません。このためバッテリー電圧が高くなると充電スタンドが過電圧で故障することがあります。

満充電になったら充電器から外す
満充電になっても、充電状態のままだとトリクル充電(補充電)を行うものがあり、使用条件によっては過充電のもとになり、電池の劣化を促進することがあります。

使わないときはこまめに無線機から電池を外す
最近の機種の多くはスイッチで機械的に電源を切るのではなく、ソフトウエアで電源を入り切りします。このため、僅かですが待機電流を消費します。もちろん電池自体も自然放電しますが、電池を付けたままですとそれより多く消費します。放電した電池は劣化や液漏れの原因となります。

充電器に乗せたまま受信しない
機種にもよりますが、充電電流が無線機側で消費され、電池に流れないものがあります。また、「受信しながら充電可能」とうたっているものでも、上で述べたように過充電気味になり、電池に負担をかけることがあります。リチウムイオン電池を使う機種を満充電するときは必ず無線機の電源を切ってください。
Q6.
バッテリーパックの正しい使い方と保存方法は?
A6.
リチウムイオン電池もニッケル水素電池も空の状態で放置するのはおやめください。減電池表示が出たら正しく充電してください。使い捨ての乾電池は、使い切ったまま無線機に入れっぱなしにすると液漏れして修理ができなくなります。


ニッケル水素電池
規定電流で満充電したものを、継ぎ足し充電することなく使用してから満充電するサイクルを保つことが一番良い使い方です。もし「買ってからそれほど日が経たないけど、使える時間が減ってきたなぁ」とお感じでしたら、室温で電池を途中使用せず満充電、充電できたらすぐ放電するまで連続して使用(スイッチを入れたまま放置)、を2サイクル行ってください。このとき、電池が無線機や充電器と接触する端子をすべて、清潔で乾いた綿棒などで軽く拭き、目に見えない汚れを清掃してください。このリフレッシュを行っても改善しないときは電池の劣化が疑われます。リフレッシュ機能が付いた充電器なら、月に一度位、リフレッシュすることをお勧めします。リフレッシュのしすぎもよくありません。ニッケル水素電池を長期間使わないときは、3ヶ月を目安に減り具合を確認、減電池表示が出ていれば満充電にして、無線機から電池を外して乾燥した涼しい日の当たらない場所に保存してください。

リチウムイオン電池
50%程度の充電状態を保って保存するのが推奨されています。定格より低い電圧の放電状態、特に空の状態で保管すると再充電できなくなる可能性があり、逆に電圧が高いフル充電状態で長期保管すると使える時間が短くなる劣化を促進します。

無線機や電池類
室温の乾燥した環境で保管するよう心がけてください。冷蔵庫の中や直射日光が当たるような、極端な温度環境では保管しないでください。特にリチウムイオン電池は「必要なときだけ充電する、充電が終わったら充電器から外して使う、常に充電器につないだ状態にしておかない」「災害備蓄などでスペアの新品電池を保存する場合でも、時々通電して状態を確認する」に留意してください。
Q7.
バッテリーパックは何回充電できるの?
A7.
電池メーカーは色々な条件を細かく規定した上で約300回、とか約500回、のように表示していますが、これはあくまで目安です。普段からの充電方法、充電電流量、使用場所の気温や湿度、使う無線機の電流消費等々の条件によって電池の寿命はずいぶんばらつきますので、「回数や期間」よりも「体感的に新品の頃に比べて明らかに持ちが悪くなった」を目安に考えるほうが現実的です。

リチウムイオン電池は使用状態の良否にかかわらず、物理的に3年で体感できる程度に劣化します。「使っていなかったのに」とか「説明書通りに使っているのに」と不審に思われることがあるかもしれませんが、そのような性質の電池とご理解ください。また、長期間使用していると内部が劣化して発熱、発火の原因となることが知られています。詳しいメカニズムは「リチウムイオン電池 劣化 事故」などをキーワードに検索すると情報が得られますが、安全と製品のパフォーマンスを保つためにも5年をめどにお買い換えをお勧めします。
Q8.
アルインコの無線機にリチウムイオン乾電池は使えますか?
A8.
現行製品のほとんどのトランシーバーでお使いになれますが、下記の機種にはお使いになれません。これらはLi-ion乾電池の初期電圧(1本あたり1.8V)が印加されると内部部品を壊す恐れがあります。弊社では乾電池は1.5V定格のアルカリ乾電池を標準にしています。このためリチウムイオン乾電池や乾電池型ニッケル水素充電池のように1.5V定格でないものやマンガン乾電池は、壊れはしなくても減電池表示が不正確になる、短時間で使用できなくなる、等の不都合が出る機種があります。指定以外の電池の使用は製品保証の対象外となりますのでご注意ください。

【お使いになれない機種】
特小トランシーバー
●DJ-PB20シリーズ
●DJ-CH3シリーズ
●生産終了品で単三乾電池3本が使用できるもの

作業連絡用無線
●DJ-M1R

ハンディ受信機
●全機種

※直近の機種には説明書にリチウムイオン乾電池、充電池の使用の可否を明示しています。本項はLi-Ion乾電池、充電池の使用をお勧めするためのものではありません。
Q9.
アルインコの無線機に乾電池型の充電池は使えますか?
A9.
【ご注意】
 この項目は本当にひんぱんにお客様からお尋ねを頂くために掲載しておりますが、社外品電池の使用をお客様にお勧めするためのものではありません。社外品をご使用になって起こる一切の不具合は保証の対象外とさせていただいておりますので、予めご了承ください。「ニッケル水素電池 正しい使い方」から検索すると、大手電池メーカーの、参考になるFAQなどがヒットしますので合わせてお読みください。

【 ! 重要 ! 】
本章はニッケル水素充電池(定格初期電圧1.2V)について説明しています。初期電圧が高いLi-ionタイプの単三形充電池はお使いにならないでください。初期電圧が高いため、故障の原因となります。
※昨今、Li-Ion乾電池、充電池に対応する機種も製品化しており、それらには説明書の電池に関する注意文に「使用可能」と明記しています。

 大手電池メーカーの充電式ニッケル水素単三電池(1.2Vタイプ、以下「電池」)は、電気的には弊社製特定小電力無線機とハンディ型受信機の多くでお使いになれます。但し、ニッケル水素電池をサポートしない機種では使用時間が極端に短くなる、減電池表示が正確に出ない等の不具合が出ます。また、注意しないと液漏れ、発熱や破裂など重大な事故に発展する可能性があり、このような電池をお使いになっての故障は保証対象外とさせていただいております。また、電池パックを作るための部品としての充電池が部品店で売られていますが、寸法がわずかに違うなどの問題があるため使えません。

:必ず電池はその電池メーカーが推奨する専用充電器で充電してください。弊社純正の充電器で社外品電池を充電しないでください。正しく充電できないだけでなく、故障や事故の原因になります。

:1号機にはこのペア、2号機はこのペアと電池にマーキングするなどして、必ず新品状態から、同じブランド、種類、容量の電池を常に同じ状態で充電してお使いください。異なる電池を混ぜて使うと劣化状態や電池残量のバランスが崩れてしまい、発熱・液漏れ・破裂の原因となります。全ての電池や電池を使う電気製品で「ブランド違いや新旧の電池を混ぜて使うな」的な注意書きがされているのはこのためです。

:単三アルカリ乾電池かLi-ionバッテリーパックのみをサポートする機種に電池を使うと減電池表示が不正確になります。(すぐに減電池表示が出ることがありますが、誤表示するだけで故障の原因にはなりません。機種によっては使用時間は短くなります。)ニッケル水素充電池を採用する機種は、電池設定でニッケル水素(Ni-MH)を選択すれば表示は正確に出ます。

完全に放電した電池(過放電)は充電しにくくなるなど不具合が起きます。減電池表示が出たら充電されることをお勧めします。数日でもお使いにならないときは、無線機から電池を抜いて保管してください。待機電流で電池が過放電するのを防ぐためです。逆に、ちょっと使ってすぐ充電、も過充電から劣化を促進します。

電池1本で使用する機種はコンパクトに作るために充電端子の当て方を工夫しており、一般の電池は充電できません。専用のEBP-179をお使いください。国内の大手電池メーカーから供給を受けている高級セルを使用しており、信頼性や性能は市販の電池と同等です。

※本項目は社外品電池をこれらの機種に入れて「充電できない」とお問い合わせ頂くことが非常に多いため掲載しています。社外品電池を弊社製充電器で充電することはおやめください。

また、アマチュア無線機やデジタルトランシーバー、レシーバーは特小トランシーバーと比べ電力消費がはるかに大きいため、お使いになれません。